暮れも押し迫った昨年の12月、長野県茅野市丸山地区にありました
築137年の平屋建て古民家の解体工事を行いました。
この建物は、今年、移築再生されます。しばらくは工場で保管します。
代々、糀と味噌を扱った旧家でした。
大黒柱・小黒柱はケヤキ材、その他の柱は八ヶ岳のコメ栂と栗材を併用しています。
梁は地松で、通し長さは16mにも及ぶ材を使っていました。
二重から三重に組み合わせていますので、
解体→組立の順番を、番付に残す事が重要でした。
棟札がしっかり残っていましたので、
この建物の建築年月日・棟梁名もわかりました。
明治16年(1883年)11月上棟。
棟梁はとなり村の原村に住む清水市造輝一氏、
杣工棟梁も同地に住む荒木橋造氏と記されていました。
本年6月より、仮組立て・部材の取替等、
移築再生計画に向けての工事が始まります。
移築先は、諏訪郡富士見町です。農業もできる広い土地です。
平屋建てか、一部小屋裏を利用して2階建てを予定しています。
随時、進行状況をお知らせ致します。