もう15年も経つのでしょうか。移設して建てた冠木門の扉が朽ち、柱と貫の腐食も進み取替に入りました。
今回は、腐食を避けるため門の頭に屋根を取り付ける様設計変更しました。(伝統工法にしては邪道といわれるかもしれません)
母屋を受ける梁には富士小松工務店さんから譲り受けた寺院の虹梁を使用します。
現在工場内で加工中。
頭貫のヒノキの年輪すごいでしょう。(天然物です)
冠木門(かぶきもん)の再生
もう15年も経つのでしょうか。移設して建てた冠木門の扉が朽ち、柱と貫の腐食も進み取替に入りました。
今回は、腐食を避けるため門の頭に屋根を取り付ける様設計変更しました。(伝統工法にしては邪道といわれるかもしれません)
母屋を受ける梁には富士小松工務店さんから譲り受けた寺院の虹梁を使用します。
現在工場内で加工中。
頭貫のヒノキの年輪すごいでしょう。(天然物です)
『ヘイジーグリーンの家』第35回 松本市景観賞 奨励賞
去る1月25日、あがたの森「旧制松本高等学校」の講堂で
松本市景観賞の授賞式が行われ、出席しました。
テレビではよく拝見するのですが、
松本市長の臥雲さんの顔を初めて対面で見ることができました。
にっこり笑顔のイメージがあまり無かったので、
ややですが緊張しました・・・
一昨年、Nさんご夫妻の依頼を受け、
再生工事を行わせていただいた建物です。
昭和50年代に別荘として建てられた建物を、住宅用に修繕しましたが、
比較的新しい建物でしたので、耐震・断熱性能を現在の基準法に合わせ、
外観を、松本市のシンボルのひとつでもある
擬洋風建築を基本に計画しました。
城山公園の日光山放光寺様の近くの高台に位置し、
眺望に優れ、自然環境の豊かな地域に建っています。
散策に訪れる方も多いので、
何方かが目にされて、景観賞に推薦してくださいました。
アルプス公園散策の際は、ご覧になってください。
旧制松本高等学校の講堂の造作もとてもよかったです。
中道の家 古民家再生工事
本年6月から、内外装と断熱化の工事をさせていただきました。
お施主様のKさんには、もうかれこれ3年も待っていただきましたが、
最初のお話をいただいたのはもっと前おそらく5年~6年だと思います。
なかなか始めるタイミングを逃してしまい、
今年6月から床下の構造補強から始まり、
ようやく床暖房をはじめ冬の断熱性能を上げることが出来ました。
茅野市の八ヶ岳に一番近い地区にお住まいです。
とても眺望の良い地域ですが、やはり冬の寒さが厳しいので、
過ごしやすい家になったと思います。
田 五千尺山荘 修繕工事
田空間工作所の本社を一部兼ねます山荘民家です。
前の持ち主のTさんより建物を引き継ぎ、すでに6年が経ちました。以前から五千尺山荘として山荘を営まれていましたので、同じ名前のまま『田(でん)五千尺山荘』と呼ぶことにしました。
風雨で、屋根・給排水設備の痛みが進み、今年1階内部の修繕と1階屋根の葺替えに挑んでいます。
内部は木曾桧(天然林の物=官材)の梁・柱で補強取替しています。また広葉樹の栗・ケヤキ・センなどを大黒柱・小黒柱に入替え、皆様に来荘された時説明できる様な工夫も行っています。
お客様の工事の合間に行っていますので、なかなか仕事が進まないのが現状です。今年こそは1階の修繕を完成させたいと意気込んでいます。
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⓵差し鴨居で2階台を補強。
②小屋梁を補強。
③床はスタイロフォーム断熱50㎜×2重+防湿シート張り。
④2階台を天然木曽桧で補強。柱は全て木曽桧材。
⑤2階台の下に天井を組む。天竜杉丸太を化粧垂木に見せる。
⑥化粧棟木は古材(赤松)。
⑦棟木を支える差し鴨居は桂材。大黒柱はケヤキとセン・栗・木曽桧などいろいろ使っています。
⑧2階の現状。1階屋根取合部補強します。
⑨2階減築の為、一部構造材を組立て1階屋根との取合を調整。
⑩現場の敷地内。
⑪野地板(ア)30㎜を現場で天然乾燥(富士見町の赤松材)。