田の職人が造る椅子シリーズ
「栗の木ベンチ」 「古材を使ったベンチ」
ご希望ございましたら作製します。
田の造る椅子シリーズ
田の職人が造る椅子シリーズ
「栗の木ベンチ」 「古材を使ったベンチ」
ご希望ございましたら作製します。
古民家 移築再生計画
暮れも押し迫った昨年の12月、長野県茅野市丸山地区にありました
築137年の平屋建て古民家の解体工事を行いました。
この建物は、今年、移築再生されます。しばらくは工場で保管します。
代々、糀と味噌を扱った旧家でした。
大黒柱・小黒柱はケヤキ材、その他の柱は八ヶ岳のコメ栂と栗材を併用しています。
梁は地松で、通し長さは16mにも及ぶ材を使っていました。
二重から三重に組み合わせていますので、
解体→組立の順番を、番付に残す事が重要でした。
棟札がしっかり残っていましたので、
この建物の建築年月日・棟梁名もわかりました。
明治16年(1883年)11月上棟。
棟梁はとなり村の原村に住む清水市造輝一氏、
杣工棟梁も同地に住む荒木橋造氏と記されていました。
本年6月より、仮組立て・部材の取替等、
移築再生計画に向けての工事が始まります。
移築先は、諏訪郡富士見町です。農業もできる広い土地です。
平屋建てか、一部小屋裏を利用して2階建てを予定しています。
随時、進行状況をお知らせ致します。
あけましておめでとうございます
2021年 皆様にとりまして穏やかな一年になりますよう
心よりお祈り申し上げます
さて、昨年暮れより設計施工をさせていただいております
蓼科温泉郷「音無の湯」 一部廊下、脱衣室の模様替え工事が完成しました。
老朽化が進んだ部分から順次改修を行っていました。
今年も引き続き修繕を行わせていただきます。
地下1000Mから湧出する源泉かけ流し天然温泉で、
心と身体を癒すのもよいのではないでしょうか。
温泉への廊下は地下のため、薄暗いイメージを一新しました。
ウィリアムモリスの「いちご泥棒」や「イチジク」を壁掛けに、
1900年代のイギリスの家具と椅子を置き、休憩の場としました。
地下250Mから自噴する蓼科の天然水を自由に飲める休憩の場です。
2020年 「修繕」「再生」
2020年は、田空間工作所にとりまして、修繕再生の一年となりました。
造詣が深いお施主様とのご縁がある年になりました所以です。
「楽茶」
JR上諏訪駅から国道20号線を茅野方面へ向かって約500Mくらい進んだところに
[鍵の手交差点]があります。
この辺り一帯は、5軒の酒造蔵や、寺院、神社、仏閣が多く残され、
悠久の時を感じられる場所です。
この交差点のとなり「横笛酒造」さんの脇の路地を入ったところに、
6年前元鉄工所を改修し「楽茶」はオープンしました。
本年、ふたたび再改修を行い、昔懐かしい純喫茶を彷彿とさせるメニューと、
地酒も楽しめる茶房へと発展的に引き継がれました。
店舗内には「鍛冶屋文庫」と命名された図書が並び、
クラシックからジャズ、ポピュラーまで楽しめる
オーディオが揃い、楽茶こだわりのコーヒー、紅茶も用意されています。
一度、細い路地に迷い込んで、ほっとしていただける時間と空間を
お楽しみくださいませ。
終わりのない改修を、田空間工作所が施工させていただきました。
「新築以上の民家再生」 -富士見の家-
昨年7月より、築100年の民家の再生を始めました。
工期を3期に分け、15ヶ月をかけての長丁場です。
再生は、第1期を1階部分、第2期を屋根部分、第3期を2階部分に分け、
不要な部分については減築し、修繕を行いました。
「あと100年は持たせたい」というお施主様の希望もあり、
現行法での軸組計算を行い、断熱性能もZEH基準をクリア出来るレベルで
設計を行っています。
柱は八ヶ岳の栂150角、梁は赤松、大黒柱は欅が使われていますが
煤を落とし、もう一度着色し直すと、
かなりのボリューム感がまた生まれました。
新築以上の民家再生、伝統工法の造りだす趣と
大胆な構造が現代人の心を打ちます。